【書評】デザイナーのためのiPhoneアプリUI/UX設計
デザイナーのためのiPhoneアプリUI/UX設計 (Web Professional Books)
- 作者: 大橋学,段霞,野澤紘子,堀内孝彦,真鍋和久
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2013/05/02
- メディア: 大型本
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はじめに
なにげに本屋で手にとった「デザイナーのためのiPhoneアプリUI/UX設計」をひと通り読んだ。
私はデザインすることも好きなプログラマなので、ピタリとフィットできそうな直感がありました。
どんな本か
最初から最後までフルカラーで iOSでの標準的なUI、UXデザインにおいて必要なことがしっかり載っている本。
アプリのラフスケッチやIllustratorによる画像の製作方法とRetinaの対応についてもしっかり言及している。
サンプルも2種類あり、要件から実装に至る経緯としてのケースも記載されていてわかりやすい。
最後は簡単にではあるがXcodeについてとAppStore公開まで載っており、
付録としてPAPER PROTOTYPING BOOKというアプリデザイン用の冊子もついてくる。
感想
第一印象は・・うん・・とても良かったと思います。
タイトルに”デザイナーのための”とはありますが、私の感覚として一般的なアプリプログラマもしっかり
読んでおく必要がある気がします。
自分としてとても嬉しいのは、他の技術書にはあまり載っていない画像についての言及が多い。
Illustratorの簡単な使い方と用意すべき画像サイズとRetinaの対応について等がとても欲しい情報だった。
個人的にアプリ製作をするにあたって、通らないといけない道として認識しているから余計ためになった。
本書とまとめて読むといい本
・iPhoneアプリ開発「超」入門
・iPhone/iPadアプリケーション開発の教科書
特に「iPhoneアプリ開発「超」入門」が大事。これを最初に初心者が読めばまず大丈夫。書いてある順に進めばまず間違いなし。
とてもわかりやすい。ただし、私が言う初心者はプログラム初心者ではなく、プログラムをなんでも一度はやったことがある人。
もちろんプログラムの初心者もわからなくはないはず・・。
これと合わせて「デザイナーのためのiPhoneアプリUI/UX設計」も読めば、ひと通り基礎を知ることができるだろうと思う。
あとは・・・やる気と継続することではあるのだけれど。
「iPhone/iPadアプリケーション開発の教科書」は、いきなりハードルは上がる。
しかし、中級者に上がるための大事なことが書いてある。
「超」入門が終わってればこの本の序盤は読まなくてもすでに知っているはず。
詳しい目次は以下のリンクから確認いただければ。
絶対に挫折しない iPhoneアプリ開発「超」入門【iOS6対応版】
- 作者: 高橋京介
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2012/11/30
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 42回
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プロの力を身につける iPhone/iPadアプリケーション開発の教科書
- 作者: 藤田泰介
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2013/02/26
- メディア: 大型本
- クリック: 20回
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最後に
「デザイナーのためのiPhoneアプリUI/UX設計」の対象者としては、実装しかしないプログラマは不要かもしれない。
むしろ物足りないだろう。
XcodeやAppStoreへのリリース方法なども載ってはいるものの、内容としては弱い。そこは別の書籍を読もう。
本書は”デザイナーのための”としているのでむしろ無くても良かったかなとか思ってしまったり。
「個人的にデザインも行い、画像も制作し設計も実装もする。そしてリリースしてウハハ」という熱い野望を持つ人にはおすすめ。
やはりダウンロードしてもらうアプリをリリースしないと意味が無い。それの手助けにもヒントにもなる。