さとうさんのキロク

生活と雑記と時々ネコ

【仕事】自分のうつ病について補足しておこうと思う。

【仕事】IT系企業に務める自分がうつ病の苦しみから脱出するために実行した10の事」で、いろいろ自分の状況や取り組んだ方法について私の状況を少し補足しておこうと思う。友人にどれくらいの期間でどんなかんじよ?って言われたのもあってちょいと書いてみようと思った。

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photo credit: `James Wheeler via photopin cc

鬱発症の時期

発症はあまり覚えていないけど2004年くらいじゃないだろうか。その時医者に通いだしたりした。当時は世間的にも会社的にも鬱に対して非常に風当たりが厳しく、そんなのは甘えだって風潮がはっきりあった。そんな中ついに倒れた。いろいろあって2005年はまるまる休職し実家に帰った。

鬱なら会社を辞めればいいという話は?

休職後、会社を辞めなかったのは当時の実家は不況もあり経済的に非常に厳しくもう頼れなかった。そして、休職が終わった後、死にたい気持ちが少し和らいでいたので、頑張ろうと思っていたし、仕事辞めたらそれこそ餓死してしまうという事で続けた。しかし、医者は当然会社を辞めろと言う。そもそも転職は体力がいる。お金もいる。簡単に転職など出来ないし、新しい環境がなにより怖かった。鬱で会社を辞めてから復活する為の資金援助なんて無いだろうし。(あったとしても、誰も教えてはくれなかった。鬱というのもあって記憶にも無いが。今はあるのだろうか?)もちろん医者はそれでも会社を辞めろと言う。しかし、治ってからの健康なサラリーマンのポジションに戻してくれる手だてまでは教えてくれない。死を選択するぐらいなら退職をするめるのは当たり前だが。。。。

とはいえ、休職後それが不安だった。ま、辞めれば辞めたでなんとかなったのかもしれないと今は思うのだが、人生何があるのか分からないので、生活的困窮によってもしかしたら今は生きていなかったかもしれない。

10の事はどうやって決めた?

治そうと思って全部始めたわけではない。体感的にこれはいかん。避けよう。とか、これをしてみようという事で有用だったものがたまたま大体10個になった。厳密にはもっと細かく試してると思う。一応薬を飲み始めてから、終了までの間に医者は四回変えている。朝起きる、クスリを飲む、ご飯を食べるは最後の医者と話してゆっくりやった。
この10個を試すのに大体2年半くらい費やしている。まず最初に会社近くで都心の陽の入りづらい1Kだったのを、引っ越し先の部屋を決める際に朝日が必ず入る部屋にした。方角や朝日の入り、角度、風通しなどをじっくり検討した方がいい。これが最初に自分が変わったと感じたキッカケだったから1番にしている。(今は都内ではないので部屋も広々で家賃は安く風通しがよく陽が入る。そしてなによりペット可)

治っても実際のところ鬱っぽくなることは?

今でも瞬間的には鬱っぽくなる事はある。しかし、これは健康な人でもなるような話かもしれない。健康な頃の事はあまり覚えていないが、病気と思わないようにしている。うつではないかもしれないのだけど、よくIT系技術者から聞くプロジェクトがあまりにも忙しい時に「あ〜車にはねられて、足を骨折する程度で少し入院してぇ〜」とかそういう位の逃避したい願望とか、急に瞬間的な無気力になったり・・・とはいえすぐ復活するから問題とはしていないけども。

金銭的には実際どう?

何年も何年もの間の長期の通院、実家への引っ越しまた上京。この再度上京したときに陽の入りにくい会社近くに引っ越した。これが失敗だった気もする。タバコも吸っていたし、減給、降格もある上に、無駄なものを買ったりして、浪費もしていた気がする。あまり覚えていない。そんなこんなで、貯金はほぼ無い。とはいえ、今はなんとかネコは飼えるところまでは来て、安定はして来ている。そして人並みに復活するためにお金を貯めはじめている。(まだ貯め始めたばかりなので全然だが。)タバコも数年前に辞めたし、酒も飲まないので大丈夫だろう。もちろんギャンブルもしない。娯楽もps3でmhp3hdを嫁と出来れば結構楽しい。(でも初代PS3が最近大破して、しかたなくtorneのために新型を買ってしまった。PS4まで後少しだというのに痛い出費だった。)

10の方法についての異論があれば

もし、私の試した10の内容に異論があるならば、もしかしたら改善してきているかもしれない。鬱は文句すら言うのがだるい。ネットするのもだるい。リアルは勿論のことネットも含め人と関わるだなんてとんでもない気分が続く。ネット出来てるのだから改善に向かってるか、一番苦難の難しい時期。症状が良くなったり悪くなったり。もしかしたら新型うつなのかもしれない。不満が言えるならもう少し。病状は人によって当然事なるから、必ずしも正解ではないと思うがなにもしないよりマシ。私もたまたま、ほんの少しうまく行って今生き残ってる。

鬱による仕事への反動

今の仕事で降格一回、二回大幅減給している。鬱発症前の地位からの降格。発症中の仕事に対する気持ちの上下で影響で昇給しては減給、そして減給。下がる一方だった。今は少し昇給してはいるが・・。病気の反動はでかい。降格した事は非常に痛い。何年も周囲から遅れをとった。コネも無い。同じ年齢で社長もいる。部長もいる。あるのは、技術経験だけ。私はペーペーだ。でももう折れたくない無い。なんとかやれるはず。とりあえず食べてはいけている。とはいえ金銭的復活に何年かかけるつもり。ほぼ完治したとはいえ無茶する気にはもうなれない。いろいろ物事に対してドライに見ることができるようにはなった。

仕事する上で苦労した症状

気持ちが落ち込むのは基本としてなにより仕事する上でしんどかったのが、話が耳に入らず記憶に残らないこと、人の目を見れなくなったこと、発言する事が怖くなった事。メモもまとめられなくなった事。おかげでほぼ仕事が進まない状況だった。ただ、全部の事が同時に発症した訳でなくテンパり具合と体調で異なった。
今は、人の目を見て強く会話もできるし、話もしっかり聞けるようになった。

仕事がそんなにキツイのは会社がブラックなんじゃないの?

今いる会社は別にブラックってわけではない。少しはブラックかもしれないが、年棒制で残業代は無いが深夜残業代は出る。代休も取れるし、有給休暇もとる気になれば取れる。強く言えばちゃんと伝わるし話も聞いてはくれる。ただフットワークが極端に遅い。それに尽きる。何を決めるにしても時間がかかる。その間ハードワークが続く。そうこうしているうちに心が折れちゃうだけ。もうすこし早めに救済してほしい。増員するなり、うまく引き継ぐなりで。これに関しては未だにあまり変わらない。厳しい台所事情があるんじゃないだろうか。私はココの経営者じゃないのでわからないし、わかりたいとも思わない。経営者は死ぬほど働けばイイと思う。

10個の事について結局のところ前提がある。

たまたま、会社が人の話をある程度聞いてくれる所だったというはある。もっと劣悪な環境で苦しんでいる人もいるとは思うが、あくまで私の中で、これは鬱病において共通で通用しそうな?10個を書いた。そもそも10個のことをやった期間は2年以上かけている。特に9番10番は結構な時間(半年以上)を割いている。もちろん現実的にお金がなくて最初の1番ができない人もいると思う。だったら4番や5番を始めてもいいかもしれないし3番で歯を綺麗にしてみるでもいい。食べることが好きなら7番でもいい。9番と10番は本当にハードル高いので最初からは絶対に薦めないが・・・。人によって10番の・・別に夢なんか無くてもいいのかもしれない。自分の場合目指すものがあったほうがそれなりに燃えたから10個目に据えている。

そして、超厳密に言うならこの10個をやる前に、死にたい気分をある程度抑えている状態で、なおかつ改善を望む気持ちが自分自身に少しでもあることが重要と思う。とはいえ、鬱はそもそも超無気力なので、私のブログをネットを通して読めているだけでもまだマシだとは思える。人並みに何らかの幸せを少しでも感じれば鬱からの脱却は近い気がする。例えば、「陽を浴びて気持ちいいな」とか「このコーヒー美味しいな」でもいい。

最後に

以上がひとまずの補足。2、3日前からちょいちょい電車内でEvernoteに書き溜めて修正してって繰り返して、ここまでの内容になった。思いつきの順序で書いているので順番には意味が無い。あまり文章を書くのは得意じゃないのだけど、こんな文章でも何かが伝われば幸い。

10個の事として脱出方法を書いたけど、うつの症状、その他周囲の環境は人によって全然異なるので、絶対的な共通での改善方法は無いとは思うけど、1点言えることは「頑張んなくても世間も会社も仕事も結構勝手に回るんで楽に生きましょう。」ってことです。みんなで支えあって動いてるから意外と大丈夫。迷惑かけたって大丈夫。犯罪を犯さず、そこそこ真面目にさえ生きれば。


また何か気づけば記事にするかと思う。

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